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共に育つ


今年度のプログラムがそれぞれのコース終わりを迎えています。その一つでmanaおやこ、親子(家族)の自然体験プログラムがあります。この間、そのコースを終えて感じたことを今日は書こうと思います。

私たちは一年を通じて、海山川里山に出掛け、川遊びや海遊び、畑仕事などをやっています。その中には、ご家庭のお休みの日、それぞれ出掛ければ出来る事も沢山あります。

それは、幼児プログラムも小学生プログラムも同じです。

ご家庭で、自然公園に行って自然体験することも出来るし、川遊びや海遊びもできます。

またよく「私たちはプロじゃないから」「私たちにできないことを..」とおっしゃって、参加される方がいます。それは、とても嬉しいことです。

でも、私たちがmana自然学校を設立した想いの一つは、自然と共に在る暮らしをそれぞれの家庭に取り入れ、暮らしを豊かにして欲しいからです。だから、よくこう言います。


「家族でも自然に出掛けて下さい!」

「子どもが持ち帰った楽しかった!を広げてあげて下さい」

と。

その結果、家族で川に行く家庭が増えて、登山に出かける人たちが増えて、畑やベランダ菜園をする人が増えて、キャンプに行く家庭が増えたら、mana自然学校は必要なくなっちゃう?

誰しもが、自然体験や暮らしを豊かにすることを家庭に取り入れたら、自然学校が儲からなくなっちゃう?(今でも赤ですが..)

上記のプログラムだけが取り柄なら、そうかもしれません。パッケージだけの自然体験ならそうかもしれません。でも、mana自然学校は違います。

私たちの想いのもう一つは「育ちあい」だからです。

それぞれのプログラムは「一年間」を「同じ仲間」で過ごします。その「一年間」の中で、四季を通じて、森の豊かさを感じたり、川の冷たさや海の生き物を知り、里山で薪割りをして..そんな一年、二年を重ねてゆきます。同じように見えて、毎年違う一年を経験してゆくうちに「自然って巡ってるんだね。でも、いつも変化してる」を知ってゆきます。

そして、一年の中で仲間と共に育ちあいます。


木登りをして同じ景色を見て「うおー!綺麗!」なんて言ったり。

クワガタを触っている友だちに「お前すごいな!」って思ったり。

「それは俺の枝!」「いや、僕が先に持ってたんだ!」と喧嘩したり。

重たいリュックを背負っている仲間に、自分も同じくらい重たいのを持っているのに「重たいの?持とうか?」と声を掛けたり掛けられたり。


月に一度しか会わない仲間でも、続いてゆく体験には変わりなく、関係性も同じく育まれています。そして、その仲間がいるからこそ出来ること、恥ずかしいこと、嬉しいこと、嫌なことがあり、その子の育ちは豊かさに溢れます。

誰かを意識すること、想うこと、気遣うこと、誰かのことを考えること...

これは「仲間」がいるから生まれるものです。

話をmanaおやこに戻すと、最後の振り返りの際に聞いた言葉たち。

「この一年自分の子も、他の子も一緒に見守ってもらったり、見守ってこれた」

これは、この一年間で少しずつ関係性や安心感を育て、子どもの育ちを見守る場を創ってこれたからだと思います。みんなが、みんなで。

はじめの想い「自然と共に在る暮らし」は、1人では体験しづらく、そこには「仲間」が必要です。mana自然学校は、ただの自然学校ではありません(笑)自然体験を提供し、遊んでるだけの様で、仲間がいて、そこには自然と暮らしを繋げる体験の連続が待っています。だから、クセになる(笑)

きっかけは何でもいい。でも、私たちと出会い、遊んだからには、ご家庭でもぜひその楽しかった体験を広げ、深めて欲しいと思います。そして、出来るなら自然へ出掛けよう!

そんなことを年度末に感じて、ホクホクしている。

トト




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